0人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
でも、このドキドキは何??
「……んない。」
「え?? 美海どした?」
すると亮はアタシの肩に手をかけた。
バッ
「さわんないでっっ!!!」
アタシは亮の手を払いのけて無意識に叫んでいた。
亮はあ然としている。
教室にはアタシの荒い息づかいと、グランドから聞こえるホイッスルの音だけ。
「…わりぃ。イヤだったよな。ごめん」
亮は切なそうに笑った。
ちがう…ちがくて。
でも…なにも言えない。
「……これ、終わったし俺職員室だしてくっから帰っていいよ」
アタシは何も言わずカバンを持った。
「あのっ!!さ…1人でちゃんと帰れる??」
こんなアタシにも優しい言葉をかけてくれる亮。
ごめんね…。
「……だい…じょぶ」
アタシは走って教室をでた。
なぜか涙が溢れてきた。
なにこの涙。
バッカみたい。
自分ばっか被害者ぶっちゃって…バカみたい。
アタシ最悪
最初のコメントを投稿しよう!