5人が本棚に入れています
本棚に追加
2828動画
カタカタッ。
「おい、雪ー…」
カタカタカタッ。
「…………。」
キーボードを速めに叩く音。作業中とか仕事中でもない。コイツの趣味によってキーボードは弾かれる。
俺の名前は佐原 翼。
ごくごく平凡な男子中学生。どこにでも居る普通の男子。
今、キーボードを叩いてる奴は真鍋 雪。
眼鏡をかけてスエット姿だが綺麗な顔立ちをしている。長い黒髪を結わずに下ろしており、触るとさらさらしてそうだ。和が合いそうな名、白い肌、長く天使の輪がある黒髪という事もあり、私服よりも和服の方が華やかに映える(無論、和服も似合うが)。
まあとにかく、黙っていれば本当に女性が妬む程の美貌である事は間違いない。
「………雪!!!!」
「わあ!?ど、どうしたの?翼くん?……はっ!もしや雪姉さんを縛りたくなっちゃった?それともようやく裏の世界に入りたいと!?」
そゔ黙っていれば゙の話だ。
頭が可哀想な大人です。
「やっぱりマリリンがいいかな!?それともファームたん!?」
そして過度…いや、重度のヲタク。何がやっぱりなのか分からない。テーブルを叩いたのが痛いのと、コイツの思考が痛くて苦笑いだけで答えた。
「生の中学生に汚い物を見るような目で見られるのも悪くはないな」
もの凄く光を放った眼で見られている。
「ところで雪、何してんの?」
ガン無視。
こうでもしないとやってけない。
最初のコメントを投稿しよう!