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いつかは必ず白馬に乗った王子様が来る--そんな風に思ってたのは、18才まで。
高校を卒業して大学に進学してみると
現実はそう甘くないことを実感した。
理想のためには、努力が必要だと周りの友達は言う。
オシャレも、合コンも、全ては努力なのだと。
でも、どうしても私はそのノリについて行くことが出来ずにいた。
その結果、努力をした友達には彼氏が出来、私には彼氏は出来なかった。
大学2年の夏。
「じゃ、加奈子!私デートだから帰るね」
「あ、うん。じゃぁね。楽しんできて」
「もちろん!」
いつも一緒に帰っていた親友の梨華は、私と一緒に帰らなくなった。
不思議とムカつく、とは思わなかった。
親友が幸せなら、それでいいと呑気に考えていたのだ。
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