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~♪
携帯のアラームが鳴り響く朝
『ん…』
アラームを止め
まだ眠い目を擦りつつ
一人の少年は立ち上がった。
まだ時間があることを
確認しつつゆっくりと朝食を
取り始める。
『刹那学園…か』
刹那学園とは、
お金持ちが通う学園として
有名な所で
小学~大学までエスカレーター式になっている……らしい
とは言っても僕は中学まで
一般の学校に通っていた。
何故、高校からそんな所に行くのか
僕自身よくわからない…
ただ…3日前
「澪ちゃん♪」
『……』
「もう…無視しないで!!」
『なんですか?…母さん』
ある日
楽しそうな母さんが
いきなり話しかけてきた。
「うふっ…実は…澪ちゃんの通う高校決まったの」
『……母さん…』
「何かしら?」
『まず最初に
いい加減ちゃん付けは
止めてください。僕は男です。
それから高校が決まったのは
知ってますよ…
第一高等学校に
先日受かりましたから』
県内にある高校はいづれも
同じような偏差値の
低い所ばかりだったから
一番家に近い所を受けていた。
「チッチッチッ」
舌を鳴らしながら違うと
言っている母さん
僕が何が違うのか聞くと
「あなたが通うのは刹那学園よ」
『………は?何を言って…』
聞き返すが母さんはそれを聞かず
「はい!!これパンフレットと地図ね向こうには寮があるみたいだから
あ、入学式はそこに書いてあるから!!じゃあ頑張ってねバイバイ!!」
と部屋を出て行ってしまった。
良くわからないが
ひとまず、先日受験を受けた
高校に問い合わせると母さんが
勝手に断っていた(勝手過ぎんだろ!?by澪)
って事で刹那学園に強制的に
行く事になった。
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