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小雪は急いで“第三体育科倉庫”と札が付いた、その部屋から遠ざかる。
今日一日ロクな目に遭っていない。
どっと肩が重くなった気がする。
いや……、本当に重くなったッ!?
無骨な感触を肩に感じ、全身に生理的な悪寒がジワジワと侵蝕していくッ!!
恐る恐る背後を見る小雪。
「また逢えると信じていたぜーッ!! 君の三角筋、バリバリでイケイケだぜッ!!」
そこには筋肉の鏡ッ!! クロードが居た。
異様に真っ白な歯を輝かせ、小雪に笑い掛けるクロード。いいよッ!! クールだよ!!
絶句する小雪。
「いいねぇ、その表情筋ッ! うーんベリーナイスだよッ! キてるね、キレてるねェェッ!! やはり、君は筋肉研究会に入るべきだよッ。見てよ、俺の筋肉が微笑んでいるよッ!! ほらほらほら、バリバリだねッ!!」
ポージングを取る度に、同胞との再開に嬉しそうに震える大胸筋、腹直筋の筋肉群。いいよ、マジで決まってるよ! 君の筋肉は芸術だよッ!! 爆発しちゃってるよッ。
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