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ガラガラッ
「おはよーございますっ!!たかちゃん…じゃなくて、柚木隆志さんいますか?」
一気に教室がシンとなる。
うわっ、本当に来たよコイツ…
「何?」
「あっ、いた♪昨日屋上で明日来るって言ったじゃん♪」
「ちょっ、お前、声でけぇよ!!」
周りのやつらがヒソヒソと何かしゃべってる
マジで最悪
地味で友達を作らないという俺のキャラが音を立てて崩れていく…。
「ねー、何読んでるの?」
俺が読んでた本を取り上げて言った
「何でもいいだろ。返せ。そして帰れ。」
「なんでよー。見たところ友達いないんでしょ?私が相手してあげるから♪」
は?
なんで俺がこんなやつに相手されなきゃいけないんだ?
だが、ここは大人にならなければ。
「勝手にしろ。」
よし、怒らなかった、俺って偉い!
ん?待てよ?
「やったぁ♪昼休みにまた来るね」
あー、やっぱり…
勝手にしろと言うと、本当に勝手にするんだ…
面倒だ…
本当に最悪。
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