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「ねーねー、たかちゃんは何年生?」
……?
た、たかちゃんだと?
この俺が!?
「何、その呼び方」
「えー、だって可愛いじゃん♪」
か、可愛い!?
全く俺に似合わないだろうが!!
「やめてくれ…。」
「なんでよー、ケチ。」
「なんでもだ!」
「せっかく可愛いのに…」
「男に可愛さなんか必要ない」
「えー、ただでさえ地味なのに、あだ名くらい可愛くしようよー」
コイツ…さらっと酷いことを…。
「勝手にしろ」
「やったぁ♪じゃあ今日からたかちゃんて呼ぶね」
なんか、輝いてんなコイツ
「でさ、何年生なの?」
「あー、2年。」
「年上だったんだ!?」
そうそう。
だからもう会うことないの
たかちゃんなんて呼ばなくていいの
「ふーん。じゃあ教室に遊びに行くね」
そうそう、遊びに…って、はぁ!?
何考えてんのコイツ!?
「あ、飴あげる♪私、桃のキャンディー好きなんだ」
桃色の飴を俺に差し出して言う。
「じゃあ私帰るね、また明日♪」
タタタッと走って行ってしまった。
また、明日…?
………絶対、来る。
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