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「つかさあ!あの先輩なめてない??」
別に可愛くもないのにぃーと険がある声が聞こえたのは、大学受験が目の前に迫りつつあったクリスマス近くのことだった。
高校一年生の教室から聞こえたその悪口であろう声の主たちは俺が近くにいることに気づいていないようだった。
うっざいよねーまじ可愛い子ぶってる感じ?きゃははは
まるで心を毒すようないやな、こえ。
女子の心の奥はこんなものなのだろうか
気分悪いなーと通りすぎようとしたちょうどその時、
沢村だっけ?死ねよまじ
…は?
沢村?
「淳さんと付き合ってもないくせに仲良くしちゃってうっぜー」
同時に聞こえてきた自分の名前。
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