勇気のなさだけは 負けるかも、 他は完璧だけどな!

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「……ぁ、あい……」 「うん?」 彼女は魅力の一つである可愛い笑顔でにっこり笑って、俺にセリフの続きを促した。 「いや」 なんでもない、 小さく息を吐いて、自分の勇気のなさを情けなく思った。 付き合って2年にもなるのに、俺は愛の言葉一つ言えないのだろうか。 「言いたいことがあるなら言ってね」 と彼女はココアを飲みながら最近よく怪しい行動をしている俺を責めるでもなく、困ったように笑った。 今鼻歌を歌いながらスリッパをいじっている彼女は、俺が人生で一番最初にそしてたった一人のお付き合いをしている人だ。 中学校の頃から同じ学校で、高校も同じなのになんで21歳になった今お付き合い期間が2年なのかというと、そりゃもちろん18歳になってから付き合い始めたからなのだが。 その18歳に行き着くまでには彼女の涙ぐましい努力があったのだ。
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