紅茶

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想いを感じとると、いてもたってもいられなくなる。川にペットボトルを投げ捨て、史絵の背中に手を回した。 すると、史絵が顔を上げた。笑顔だ。切ない気持ちはどこかに吹き飛んでいったみたい。 そして、ゆっくりと口を開いた。 「こら! 川にペットボトルは捨てちゃいけないでしょ!」 え? これは、ある日の放課後の帰り道。佐竹拓実と吉岡史絵の微笑ましい青春の1ページ。 そのあと、拓実は史絵にこっぴどくしかられましたとさ。
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