陽光

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此処は長州の幹部達がいる邸。 といっても今いるのは吉田稔麿(ヨシダトシマロ)と山縣有朋(ヤマガタアリトモ)。 それに山縣有朋が何年か前に拾ってきた曖灯(アイト)。 曖灯は暇さえあれば寝ていた。 「また寝てるの?」 「仕方ないさ。 曖灯は俺が居ないと寝ないんだから。」 「有朋も大変だね。」 「稔麿の世話より楽だよ。」 二人は松下村塾から一緒なだけあって仲がいい。 二人はまぁまぁ歳か近い為話はあう。 「あーちゃん、御早う。」 「御早う。早かったね。」 あぁ~。 曖灯起きちゃった。 折角有朋としゃべってたのに。 まぁいいか暫くは何もないし。 「稔麿ぉぉぉぉ!!」 やば。 バレちゃった。 小五郎の甘味勝手に食べちゃったからな。 逃げよ。 「有朋また後で。」 稔麿は出ていった。 何時も何で小五郎に怒鳴られてるんだろう。 悪いことしてるのかな? 「どうかした?曖灯。」 「ない。 あーちゃん、新撰組どうする?」 己が一番気になるのは新撰組。 あーちゃんの敵だから。
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