七生

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何時ものように裏路地を歩いていたら子供がいた。 しかもまだ小さな。 その子供は目に生きる強さを感じなかった。 死ぬのをただ待っているみたいだった。 だから声をかけてみた。 「君名前は?」 「あいと。」 「どんな字を書くの?」 「…。」 あいとと言う子供はただ頭を横にふった。 だから俺が漢字を考えた。 「じゃ、曖昧な灯で曖灯。」 そう言ったのに曖灯は訳もわからない感じで俺を見てくる。 なにか嫌だったのか? 「死ぬ。」 「そんなに死にたい?」 「ん。」 この子言葉がおかしい。 なにか障害を持っているのかな。 まぁ今は関係ないことだけど。 「…。」 「生きる理由がないから死にたいの?」 「ん。」 「じゃぁ俺の為に生きてよ。 俺は山縣有朋。」 「ん。」 なんでだろ。 何時もだったら放っておくのに。 子供だからかな。 でも自分から頼むとは思わなかった。 やっぱりおかしくなっちゃったかな?
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