七生

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それから曖灯は俺と一緒にいる時間が多くなった。 外にも一切出なかった。 ただ部屋で大人しくしていた。 俺以外とはあまり喋らない。 俺とはちゃんと喋ってくれる。 でもやっぱり喋り方はおかしい。 多分捨てられるくらいだからちゃんと教えてもらえなかったんだろうけど。 「あーちゃん。」 初めて俺を呼んだ。 ただ吃驚した。 だって山縣でもなく有朋でもなくあーちゃんだったから。 でも曖灯がいったからいいかと思った。 多分一生懸命考えてくれたから。 「俺のことはこれからそう呼んでよ。」 「ん。」 曖灯は素直に返事をした。 嬉しそうだった。 まぁ俺も嬉しかったんだけどね。 でもそんなこと絶対言わないけど。 「あーちゃん。」 この日から曖灯はもっと俺にベッタリになった。
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