夜光

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芹沢は曖灯に折り紙を一枚渡す。 そうして儂の真似をしろよといい折り始める。 曖灯は見よう見まねで作っていく。 ちなみに今折っているのは鶴だ。 曖灯は所々で止まる。 どうやらどうやっているかわからないらしい。 もう頭の中はハテナでいっぱいになっていた。 「あーちゃん。」 「此処はこうするの。」 有朋は曖灯の手の上に重ね教えていく。 曖灯は嬉しそうだ。 「難しいか?」 「ん。」 曖灯くん可愛いな。 でも本当に何も知らないんだ。 みんなで教えてあげないとな。 それも楽しそうだな。 「できた。」 形はあまり整っていないが初めてにしてはきれいかな。 それに曖灯が嬉しそうだしいいか。 曖灯は大事そうに持ってる。 「あーちゃん、百入茶。」 「えっ!?」 どうしてわかった? 色が戻ったわけでは無さそうだし。 「同じ。」 着物と同じ色だからか。 でも着物の色いってない。 感覚でわかるのかな?
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