悠久

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広間に入ると松本と思われる人とたしか山崎っていう奴がいた。 曖灯は俺の後ろに隠れる。 「君が曖灯くんか。 本当に小さい子供だな。」 「あんたが松本先生?」 「あぁ。まずは曖灯くんから診ていいか?」 「曖灯、大丈夫?」 「ん…。」 やっぱり怖いんだね。 曖灯は俺と手を繋ぎ松本の処までいく。 松本が診てる間もずっと手を繋いでいる。 「目が少しおかしいな。」 「色彩がないんだよ。」 「そうか。」 こんな小さいのに可哀想だ。 それにさっき聞いた通り弱っている。 まぁそれ以外に病気の心配などはなさそうだ。 「医者、凄い?」 「そうだね。凄い人だよ。」 曖灯くんは言葉も不自由なのか。 小さい頃から苦労してきたのか。 「よし、大丈夫だ。 次はそっちの子だな。」 松本は稔麿を診る。 その間曖灯は山縣に頭を撫でられ嬉しそうにしていた。 「お前も大丈夫だ。 最後あんただよ。」 山縣が診てもらっている間曖灯は我慢して稔麿と手を繋ぐ。
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