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「迷惑なわけないさ。まあ、いきなり俺の妹だって言われた時はびっくりしたけどな」
頬をポリポリとかきながら俺は苦笑いした。
「……よかったです。私、いいんですよね? 兄さんの妹でいて……」
「ああ。一一これからよろしくな、聖」
「はいっ、よろしくお願いしますね、兄さん」
そう言い終えた聖は、やっぱりというか、微笑んでいて。
普通にしていても可愛いけど、笑顔はもっと可愛いなって思ったりして。
まだ始まったばかりの高校二年の夏。
俺には、妹ができた。
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