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キオウが言い終わった瞬間、天井からナイフが落ちてきた。
松林の体は、赤い血に染まっていく。
だが、まだ死んではいない。
頭や心臓には、ナイフは刺さっていない。
ドサッ
松林は、立っていられなくなったのだろう。
床に倒れた。
キオウが松林の近くに姿を現した。
「キ…オウさ……ん。たす……け…て……」
松林は、キオウに手を伸ばす。
「これがあなたの人生なんですよ?あなたが人生を決めにここにやって来たんじゃないんですか?」
キオウの顔は、笑っていた。
松林は、まだ死んでいない。
キオウは、部屋の隅にある机の上のナイフを持った。
ナイフを持ったキオウは、松林に近づいた。
「これであなたの人生が決まりました」
グサッ
「ガッ……」
ナイフは、松林の額に突き刺さった。
松林の体は、少しだけピクピク動いている。
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