3の部屋

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「フフフ……騙してませんよ、鈴本さんが自らこの館に来たんじゃありませんか」 キオウは、笑っていた。 いや、キオウの顔は、不気味に笑っている。 「こっ……のヤロー」 ビュッ 鈴本は、キオウを殴った。 が、キオウの体を突き抜けた。 「なっ……」 「無駄だよ、オッサン」 ドアの前に、リオウがいた。 鈴本は、ビックリしているのか、怖がっているのか知らないが、少しの間固まっていた。 「……ばっ化け物!」 「あぁ、俺たちは化け物だ」 ビュッ ボトッ 鈴本の左腕が、落ちた。 「ぐあぁぁぁ……」 「アハハハハ、もっと苦しめ苦しめ」 キオウは、本性を表していた。 ビュビュッ ボトボトッ ドサッ とうとう鈴本の両足が、体から離れて床に落ち、鈴本の体も床に倒れた。
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