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「フフフ……騙してませんよ、鈴本さんが自らこの館に来たんじゃありませんか」
キオウは、笑っていた。
いや、キオウの顔は、不気味に笑っている。
「こっ……のヤロー」
ビュッ
鈴本は、キオウを殴った。
が、キオウの体を突き抜けた。
「なっ……」
「無駄だよ、オッサン」
ドアの前に、リオウがいた。
鈴本は、ビックリしているのか、怖がっているのか知らないが、少しの間固まっていた。
「……ばっ化け物!」
「あぁ、俺たちは化け物だ」
ビュッ
ボトッ
鈴本の左腕が、落ちた。
「ぐあぁぁぁ……」
「アハハハハ、もっと苦しめ苦しめ」
キオウは、本性を表していた。
ビュビュッ
ボトボトッ
ドサッ
とうとう鈴本の両足が、体から離れて床に落ち、鈴本の体も床に倒れた。
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