2の部屋

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ギィィィィィ…… ドアが開く音。 次の客は、松林敬子。 女だ。 松林は、恐る恐る部屋に入って来た。 バタンッ 松林は、ドアが閉まる音に驚いた。 「ようこそ、人生の館へ」 キオウは、ドアの方を向いて松林に話しかけた。 「どうぞ、椅子にお掛けになって下さい」 松林は、キオウを驚いた目で見ながら静かに椅子に座った。 先に口を開いたのは、松林だった。 「あの……ここで私の人生を決めてくれるんですか?本当に私の人生、変えてくれますか?」 アハハハハ…… この女、なんか楽しめそうだ。 「はい、私があなたの人生、決めてさしあげましょう。そしてあなたの人生を変えてさしあげます」 松林は、少し緊張がほぐれたようだ。 「では、まずは私の名はキオウ。この館の主です」 「よろしくお願いします」 少し頭を下げて松林は言った。 キオウは、横に置いてある人生ゲームに手を伸ばした。
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