349人が本棚に入れています
本棚に追加
声の主は、大阪から転校してきた、ショートヘアーがよく似合っている少女、関崎心愛だった。
麗美とはいろいろな経緯があり、他の生徒とは違い紗弥と心愛は麗美に好意的だ。
紗弥のは異性に抱くはずのそれと変わりないが……。
「せやけど、なんや麗美はん……また一段と……」
「なっ……?」
ほんの二週間程度会っていなかったというだけなのに、心愛の視線は麗美の胸元へ。
「羨ましすぎるでぇ!これこそ格差社会やぁ……」
かと思うと、自分の胸へと視線を移す心愛。
麗美より綾音のほうが大きいのだが、そんなことよりも自分の膨らみのなさに嘆いて、ひとりでうなだれていたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!