三度目の桜風

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  声の主は、大阪から転校してきた、ショートヘアーがよく似合っている少女、関崎心愛だった。 麗美とはいろいろな経緯があり、他の生徒とは違い紗弥と心愛は麗美に好意的だ。 紗弥のは異性に抱くはずのそれと変わりないが……。 「せやけど、なんや麗美はん……また一段と……」 「なっ……?」 ほんの二週間程度会っていなかったというだけなのに、心愛の視線は麗美の胸元へ。 「羨ましすぎるでぇ!これこそ格差社会やぁ……」 かと思うと、自分の胸へと視線を移す心愛。 麗美より綾音のほうが大きいのだが、そんなことよりも自分の膨らみのなさに嘆いて、ひとりでうなだれていたのだった。  
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