三度目の桜風

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  「麗美ちん、そろそろ体育館行くよ!」 「えー……後から行くからいいよ……」 「さては麗美はん、また後ろで瀧崎はんとイチャイチャするんやろ?」 「ち、違っ……!」 「麗美さま!私とイチャイチャしましょう!いえ、してください!」 机にうつ伏せになり、眠そうに目を擦っている麗美に、真奈美、心愛、紗弥が順に騒ぎ始めた。 実際、麗美が後から行く理由は侑莉で間違いないのだが、整列したときの窮屈さが苦手ということもあった。 そして、なぜ後から行くとか自由な発言が可能かというと、ここの校長がサバイバル好きで生徒を自由にさせたいという意志もあって、あまりうるさくないのだ。  
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