349人が本棚に入れています
本棚に追加
「厄介なのはもう嫌だよー。またみんなに迷惑かけちゃうじゃん……」
麗美にしてはあまり事実を突きつけられたくなかったのだろう。
自分の頭で考えてはいても、人の口から聞いたことで麗美はがっくりと肩を落とした。
そんな麗美を見て、侑莉にしては珍しく強引に、麗美の頭をワシャワシャと撫でた。
「侑莉くん……?」
おかげでボサボサになった髪を直すこともせず、麗美はきょとんとして侑莉を見上げる。
そんな麗美に優しく微笑んだかと思うと、侑莉は自信に満ち溢れた声で告げた。
「大丈夫ですよ」
最初のコメントを投稿しよう!