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「それで?今日は何の用があって俺は呼び出されたんだい?」
『うん。あまりうだうだ話してたってしょうがないから、回りくどい言い方はやめよう』
「うん」
『僕は君に世界一の幸せものになってほしいんだ!』
「は?」
『だからまずは物凄く不幸せになってもらいたい。』
「なんだよそれ!全然見えてこねぇよ!」
『君は良い感じに不幸せだ。だからこそ大きな幸せを感じる資格がある。』
「全くもって大きなお世話だな。人を馬鹿にしにきたのか?」
『幸せにしにきた。』
「ああ確かに。俺は二十歳にもなり彼女はいたこと無し、女友達すらいない、かなりの人見知り。仕事も成り行きで決まっちまった低給料の糞みたいな職場。大きな夢も無し。数少ない友達さえいるもの変わらぬ毎日で最近話題すら無く、家に帰りゲームばかりしている…まあいい感じに不幸ちゃ不幸なステータスなんですかね。」
『他にも昔大きな病気をわずらっていたり、今も体が弱かったり、頭や運動神経も中の下、自分にとことん自信無く、昔いじめられていた経験あり。』
「なんでそんなことまで知っている?」
『今の時代調べようとすれば何だって調べられるんだよ。』
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