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「そ、それにしたって俺より不幸なやつなんか世界的に見なくたって転がるようにいるだろ?」
『例えば?』
「路上に転がるホームレス。家に引きこもるオタク。明日の食事さえわからぬ子供たち。いくらでもいるだろ…」
『歩(あゆむ)くんには大きな借りがあるんだよ。だから世界一幸せにしてあげたい』
「借り?」
『まあそんなことはどうだっていいんだ、理由はもう一つある。』
「なんだ?」
『歩くんが一番ほしいものってなんだい?』
「一番って言われたらなあ…」
『女だろ?』
「…だとしたら?」
『歩くんの超絶タイプでありながら歩くんに大きな好意を抱く女性を手配してある』
「そんな子いるわけないだろ」
『いないって決めつけられないだろ?』
「第一お前に俺の好みなんか語った覚えなんてねぇけどな。」
『ちなみにその子は、背が低く黒髪で清楚。大人しく話しは聞き上手。年上だがMで、面倒見がよい。趣味は漫画やゲームなどでインドアな性格だが、音楽が好きで、特に好きなバンドのライヴではしゃぐのが何より好きらしい。あ、もちろん顔はべっぴんさん、スタイルだって悪くないよ…ダメかな?』
「………。」
『……?』
「最強のステータスじゃねぇかよっ!」
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