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『では僕に協力してくれるってことでいいのかな?』
「今すぐ紹介してください。」
『それは出来ないよ。』
「何で一度これ以上不幸になる必要がある。」
『不幸指数が少なすぎるよ。』
「不幸指数?」
『歩くんには仲が良く毎週のように遊ぶ友達が5人いる…+50。だが全てをさらけ出して話せるわけではないので-5点。』
「へ?」
『20年間恋人がいないとなると-200点。女友達がいない-50点。生活に不満あり-75点。生きる目標(夢)がない-80点。その他もろもろ過去の良い思い出、トラウマ、全て合計すると君の不幸指数は-1295点。』
「そんな点数、得意な数学でもとったことねぇぞ」
『たかだか1295点…この時代生きてるにしちゃ幸せな方だよ。全然楽しくルンルン生きれちゃうレベルさ』
「自分のことをそんな幸せに思ったこともないし、ルンルン生きてるつもりもない。でもまあ友達もいるし、家族だっている。毎日食事食べれてるし、ある程度欲しいものは買えてる。不幸せなやつからみたら充分幸せなのかもしれねぇな。」
『幸せなやつから見たらどうだろう?』
「そりゃクズみたいな人生送ってやがるって鼻で笑ってんじゃないのか?」
『歩くんはホント良く喋るようになったね。』
「別に…今が不満で開き直ってるだけさ。」
『うん。だから僕が変えてあげるよ。』
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