ニンゲン

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満月の夜、獲物を見つけ狼が笑う。 「お嬢さん、ワタシと一緒に一曲いかがですか?」 優しい言葉で人を惑わす 「えぇ、ぜひ」 少女は笑う。 「どうして、狼さんはみんなから嫌われているの?」 「ワタシは悪い狼だからさ」 「そうなの?でも、狼さんは良い狼さんだね」 狼は戸惑いました。 「そんなことを言われたのは、君が初めてだよ」 少女は笑う。 無邪気に笑う。 「だって…」 ーーーーー私が悪い狼だもん♥ 「え?」 馬鹿な狼さん、間抜けな狼さん♥ 「あぁ、おいしかった♥」 少女は笑う。 真っ赤な口でーーーーーー
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