緑×青

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青side 意を決して伝えようと 顔を上げた。その瞬間 急に目の前が暗くなった 青「ふぇぇ…っ?」 なにが起きたのかわからず 必死に頭を働かせた ーぎゅっー ようやく理解した。 僕、たっちょんに抱き締められとる 緑「…たっちょん…?」 たっちょんの名前を呼んでみる 緑「……やす、聞いてや?」 腕の力をさらに強くして 抱き締めながら言うたっちょん 青「…おん」 さっきまでとは違う空気に 僕は頷くことしか出来ない 緑「俺、やすが好きや」 夢を見てるのかと思った 青「……ふぇ…っ」 思わず泣いてしまった僕に対して 緑「…やす?ごめん。気持ち悪いやんな…?」 と謝るたっちょん 青「……ちゃう…よぉ…」 必死に首を横に振る そして、たっちょんを見上げて 青「…僕もたっちょんが好きや」 笑顔で言ってみせた 緑「…ほんまに?」 驚いてるたっちょんに 僕は「おん」と頷いた そんな僕を見てたっちょんは ふわりと笑った 少しの沈黙の後 緑「…なあ、やす?」 さっきの笑顔とは裏腹に 急に真顔になるたっちょん ードキンー 不覚にも僕の鼓動は高まる 緑「…キス、してええ?」 遠慮がちに聞いてくる 青「…おん。ええよ?」 そう言った瞬間 僕の唇とたっちょんの唇が チュッと音を立ててぶつかった 青「…なあ、僕…深いのが…ええ///」 さっきのキスでは物足りなくなった 僕は上目遣いでたっちょんにおねだり 緑「……ふは、ええの?」 たっちょんは最初こそ 驚いたものの怪しく笑って 聞いてくる 青「たっちょんやったら、ええ…んっ…」 ーたっちょんやったら、ええよー そう言おうとしたら 遮るように唇を奪われた 青「…ふっ…んぁ…ん…っ」 さっきよりも長いキスに 息苦しくなった僕は口を少し開いた その瞬間、たっちょんの舌が 入ってきて僕の舌と絡まる 青「…ふぁ…っ…んん…」 さすがに息苦しくなった僕は たっちょんの胸板を軽く叩いた 名残惜しく離された唇 僕たちを銀色の糸が繋ぐ 緑「やす、めっちゃかわええ」 やんわりと笑うたっちょん 青「やすやなくて、章大…って呼んで…?」 僕は再び上目遣いでおねだり 緑「んふ、かーわえ。」 そんなことを言ったあと 僕を抱きよせ耳元で 緑「章大、愛しとる。」 低い声で囁いた ードキン、ドキンー また僕の鼓動が乱れ始める そんな中で僕もひとこと 青「僕も愛してるで。忠義」 ーENDー
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