告白

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「私、行くね。」 猫をそっとおろして真由は立ち上がった。猫は不満げに真由を見つめる。 「…うん。」 そんな言葉しか返せないのが情けない。走り出した後ろ姿の真由を見つめて思わずため息を吐いてしまう。 「―――賢ちゃん!!」 と、名前を呼ばれてばっと顔を上げた。まだ傍にいた猫がビクっとするほどの反応だったようだ。
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