3人が本棚に入れています
本棚に追加
一方的に叱られている状態だった。
「ラルア、本当申し訳ないって。お詫びに王都に着いたらモンブランご馳走するからさっ!」
手を合わせ懇願する。
はたから見れば、青年が少女に怒られている不思議な光景。
「むむむ゛~」
口をつぐみ渋い顔をする。
数秒後、ラルア渋々答えた。
「む、わかった。モンブラン5個で手を打とうじゃないか」
さっきまで不機嫌だったが対照的に満面の笑顔で答える。
「5個!?前より増えてるじゃないか…っ」
おっと、騙されてはいけないぞ。この見た目は、無垢な少女の笑顔に。
絶対割高なモンブランを要求しようと思ってる顔だ。
僕は、前回のように2~3個くらいかなと予想してたが…最悪だ。
最初のコメントを投稿しよう!