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「アーリーは絶対寝るなよ!」
ビシッと指を挿される。
はいはい、それくらいわかってますよ…と僕は、思った。
ラルアは、列車の二人座りの座席に横になる。向かい側は、僕が座っている。
あながち広いとは、いえない。
数分経つと、スースー寝息が聞こえてきた。
口悪い奴だが、寝顔は無垢な一人の少女だ。
僕もあくびをし、窓の縁に肘をつき肘枕をする。窓の景色は、永遠と荒野が続くだけだった。
やがて日が沈み夜がやって来る。今日中に王都に着くのは、無理だろう。
僕は、王都に着いたらモンブラン5個なので財布のお金のことを考えていた。
足りるだろうか… と
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