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その姿は銀色の長い髪で、白い着物に身を包み、まるで天使のような姿をしている。
「おはよう、兼続」
「おはようございます。聖様」
いつものように朝の挨拶を交わす。
「いつも聖様は朝早いですね」
「あぁ、謙信が朝弱いからな…」
謙信はいつも朝は1人で起きられない為、俺が朝に謙信を起こしに行くことになっている。
「相変わらず、仲がよろしいのですね。羨ましいです」
「まぁ昔からの仲だからな。謙信の事も恋愛以外なら大体わかるし」
「あ、そうそう。謙信様は、なんでも好きな人が出来たそうですよ」
「好きな人が出来たのか…青春だね~」
どうせ俺は彼女の1人もいませんよ…
「私が聖様の彼女になりましょうか?」
「え…?」
「ふふっ、冗談です」
俺の心が見透かされている感じがする…しかも、からかわれた…
「じゃ、じゃあ俺は謙信を起こしに行ってくるよ」
「はい、ではまた」
兼続に別れを告げ、謙信の部屋へと向かう。
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