15人が本棚に入れています
本棚に追加
そういえば謙信をこんな近くで見るのは久しぶりだな…こうして見ると、小さい頃から比べると大人っぽくなったよなぁ。
俺は無意識に謙信の頭を撫でた。
「…っ!…」
いきなり撫でられてビックリしたのか、謙信が少し体を震わせた。
「謙信、起きてるだろ?」
しかし返事は無い。するといきなり謙信は俺の腕に抱きついてきた。
「!?…謙信!?」
「じっとして、しばらく…このままでいさせて…?」
謙信が涙目と上目遣いで懇願してくる。
「わっ、わかった」
なにドキドキしてるんだ俺は…
俺は天井の方に視線を逸らす。心臓の鼓動が早くなっていくのが、手に取るようにわかる。
最初のコメントを投稿しよう!