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猫の世界にも肩書きがある…
それはある職業のような…爵位のような…とにかく名誉な事に変わりはない
子猫たちは皆その名をいつか自分が受け継ぐと信じて、若者は皆その名を冠する事を目指して競い合い、大人の猫たちは皆その名を持つものを敬い、老いた猫たちはその名の生まれた理由を童話として子供たちに語り継ぐ。
その名は「長靴を履いた猫」、37年に一度、「見通しの長靴」によってその時代の最も思慮深い若者に与えられ、世界の全てをより良く循環させる為の仕組みを整える。
決して楽な仕事ではないが、それは皆の憧れであり、とても名誉な事だ。
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