猫と雨具

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何か叫びながら子猫が走って来る… 「……ン、そん…言っ…あと…面…ニャよ!」 「おいらから見りゃ『長靴』なんかくだらないニャッ!おいらが『長靴』に変わる伝説を作ってやるニャッ!」 その後ろから教師らしき年配の猫が追いかけてきた… 「由緒ある『長靴』を侮辱していいと思ってるのかお前はッ!!大体『長靴』じゃなくて『折り畳み傘』だと?ふざけるのもいい加減にしろッ!」 「おいらは真剣ニャ!この傘『初代』の物置にあったニャ。629年も前の物なのに新品みたいニャ!きっと特別な物ニャ!」 「うるさいッ!お前も『初代長靴』の子孫なら少しは落ち着いて勉強出来んのかッ!直系がこの体たらくとは…。きっと初代様も嘆いておられるぞ。」
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