猫には猫の都合がある！

猫には猫の学校がある！

「ループ～、昨日またブック先生に追いかけられてたんだって？」

「そうなんだニャ…。あの人はなんであんなにしつこいんだニャ…。」

「二年間ほぼ毎日追いかけられ続けて懲りないお前もな…。」

「そう言うもレアト真面目とは言えないニャ。よく学校サボって寝てるじゃニャいか。」

「俺だっていくつかはしっかり授業受けてるよ！」

「いくつかじゃなくて体育系だけだニャ。」

「………んっ、まあ…そうかもな…。」

「間違いなくそうだニャ。脳みそ空っぽだニャ。」

「それなら俺より頭の悪いお前は脳みそないけどな。まあ先生もさすがに諦めてると思うけどな。」

「なにをだニャ？」

「お前のことだよ…。最初はお前かなり期待されてたしな。まあ最初の試験で知力は二位だったけど、それ以外は平均程度だったしな…。いや、忘れてた…。確か魔導も得意だったな。」

「…試験は受けてないはずだニャ？」

「そもそも試験あったのは昨日が始めてだ。俺が結果知ってる訳ないだろ…。」

「そういえばそうだったかもニャ。…まあ生活魔術は得意かもニャ。で、そう言うお前は運動能力だけはずっと学年一位だったかニャ？」

「あとは最下位だけどな。まあ今はお前のおかげで最下位は免れてるが。全く気に入らない試験は受けないなんて俺でもしないぞ…。まあ、とりあえず新学年の最初の授業くらい行こうぜ。」

「そんなキャラだったかニャ…？」

……ｶｻｯ
「ああ、そういう事かニャ。……良かったじゃニャいか。三年生からだもんニャ。模擬戦闘。」

「まあ俺は科が科だから組み手はやってるが、魔法も武器もなしだからな。」

「…って事はあとちょっとで金稼ぎが…。」

「あぁ、ミッションももうすぐか。今までの支給だけじゃ装備もまともに揃えられなかったしな。」

ループとレアトが通っている葉光

（ようこう）総合学校は６年制の学校で、１３歳までの猫なら入学出来ますが、８歳から１３歳まで通うのが一般的です。また試験項目は学力、知力、運動能力、魔導適正があり、学科によってそれぞれの項目の重要度があり、それに応じて学年順位が割り出されます。