猫には猫の学校がある!

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「次は『ボックス』関連の魔導だ。まず、無発現開閉をやってもらう。これが出来れば、ボックスを出さずに『ボックス』の中身を出し入れできる。目の前に扉を作り、『ボックス』の中の空間に繋げる様なイメージだ。まあこれは少し難しいしな。やるかどうかは自由でいいだろう。今いる空間の中に出入口だけとは言え異空間の一部を持ってくるんだ、大きな扉を作ればその分消費も大きくなる。取り出す物の大きさに合わせた扉に調整するのも注意するんだぞ。そして、最後にボックスの代わりになる『シフト』を覚えてもらう。ちゃんと全員、指示したとおりに装備品と装飾品を同じ数だけ買ってきたな。『シフト』には基本的に一つの武具につき、一つの装飾品を使うのが一般的だ。まれに武器と武器を合成し、切り替えて使う者もいるが、そういう奴らは大抵戦闘職で冒険家系の者にはまずいない。…っと話が逸れたな。つまり、この魔導を使えば、二つの物体を合成して二通りの形状に切り替えられる装備が出来上がるというわけだ。まあコインの裏と表の様な物だと思ってくれ。先生の腕輪もそうだが、戦闘職、特に冒険家や傭兵など常に危険にさらされる職業の者たちは大抵武器と防具で二つは『シフト』を付加した『シフトアーム』と言われる装備品を持っている。お前達も今回は最低一つはシフトアームを作って貰う。武器でも防具構わんが、余裕のある者は両方作っておいた方がいいぞ。では、全員横一列に並べ、手元に油を転送する。個人で用意していて不要な者は後ろに下がれ。」
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