紅茶

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僕は今、とあるカフェで紅茶を飲んでいる。よくある光景。しかし、それは僕からすればかなりの違和感に満ちたものなのだ。 喫茶店は家の近所。目の前には僕の友達。何も不自然な所はない。目の前の友達が僕の家族を殺した犯人ということ以外は。 「なあ、しかしさぁ不思議なもんだよ…刑事である俺が、殺人犯のケンちゃんと一緒に紅茶飲んでるんだからなぁ」 ケンちゃんは座ってすぐ頭を抱えているまま動かない。僕達の前にはいれられたばかりのあっつあつの紅茶が2つ並んでいる。
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