プロローグ

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私はお酒に弱い。 ってか飲んじゃいけないんだけど… お付き合い程度に2、3杯飲んだ。 『顔真っ赤だね?』 左隣の武田さんが心配してくれた。 「大丈夫です♪あははっ」 『両手に華で良かったな♪』 田村君が冷やかす。 『自分だって両手に華で…鼻の下が伸びてますけど?あはは』 私と田村君は盛り上げ役に徹していた。 『みゆきちゃん、さみしがり屋でしょ?』 …ドクン 武田さんの言葉に不意をつかれてドキッとした。 「そ、そういう風に見えますか?」 『図星かな?』 「た、武田さ…」 ガシャーン 私の腕が右隣に座っていた樋口さんの飲み物のグラスに当たりテーブルにこぼしてしまった。
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