浮気

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『飯でも食べよっか?』 「そうだね、あそこでいい?」 近くにあった若い子向けのピザハウスを私は指さした。 家の事情で中学に深谷に2年くらい住んで時期があったし、親戚もお友達も深谷にいたので深谷は私のテリトリーだった。 『腕組む?』 照れくさそうに修ちゃんは私に言った。 「うん、にゃははは」 私も照れて、ネット用語?的な言葉「にゃはははは」と言いながら腕を組んだ。 本来、デートってわくわくしたり、ドキドキしてときめきがあるものなんだって感じた。 お店に入って注文を済ませ以前から友達のように会話が弾んだ。 『俺を見てどう思った?』 「どうって?」 『見た目』 「あぁ…」 修ちゃんは私に自分の評価を求めてきた。
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