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ゆかりんが改めてあたしの顔を覗き込む。
「三鷹までのあなた、どっか変だったわ。」
と首を傾げるとギズねぇさまが思い出したように
「そうだ!やっきーちゃん、高円寺で同棲してたわよね?その時にひどい振られ方してうつ病になったってブログに書いてあった!」
と発見したのだ。あたしは目をつぶり
「ん。ギズねぇさまの言う通りなんだ…こうもバカやってないと落ち込むしやなこと思い出すから…」
とうなずいた。精神病院の売店でバイトをしていたゆかりんが
「ここで取り乱したら大変よね…」
とうなずいてくれた。
失恋のいきさつなどを話してるとあっという間に高尾に着いた。
「さぁ!ここから本腰入れるよ!んじゃ8時44分の小淵沢行きつかまえるよ!といっても25分あるからね。トイレも済ませといてね~。途中下車もできるから降りて買い物してもいいしトイレもいいよー。んじゃその電車の先頭車両で待ってるからね~!」
と一時解散を促してもみんなついてくる。
「な…なんでついてくるの?」
と聞くと
「迷子になりそうで怖いから」
と言い出す。
青春18きっぷに慣れてないとそうなるのかと考え、結局、あたしも含めたおばさん四人で行動することになった。
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