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「えっ....
どういう事ですか...?」
私はオドオドしてしまう。
じっと私を見る彼の目と合わせる事は出来ない。
「夏休み明けにここの高校に転校して来る.それまでに返事して.」
彼は顔色一つ変えずに
淡々と話す。
.....彼の真意が見えない。
「私っ..あなたの名前も知らないのにっ...!」
「森澤 優太.」
「えっ...
森澤....くん?...」
「うん.
覚えといて.」
そう言って彼は体育館を背にし、校門へ向かって歩き出した.
「体育館に行かなくていいんですか?」
「用、終ったから.
....じゃあ、伊高さん」
「!?...なんで私の名前ッ...!?」
彼はそのまま振り返らずに
去って行った。
読めない...
彼、森澤くんが
何を考えているのか....
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