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あ---ぁ
来ちゃったよ、
夏休み明け...
がっくりと肩を落しながら歩く姿はまるで
"徹夜で課題をして終わらなかった子"って感じ...
って!!!
見えるだけであって
私はギリ終ったのょ--.
「....伊高さん」
振り向くと
「森澤くん...」
ぅわ----;;;;
朝から大問題だょ!!!
「今日からよろしく..」
えっ...
今....微笑んだ!?
不覚にもキュンときてしまった..
ほぼ無表情の森澤くんしか見たことないから.
だけど私、
昨日決めたんだ.
私は森澤くんの事何も知らないし、あの告白だって私を許す条件のようなもの.
それに、
森澤くんがなんで私の事知ってるかも分からない.
こんなの、
"ごめんなさい"って言う他ないもの.
森澤くんは静かに私の少し前を歩く。
ゆっくりと歩く私に歩幅を合わせながら。
そんな小さな優しさに
私は気づいてしまったから..
少しずつ
惹かれてるのかもしれない...
いゃ、そんなことない....はず
そんなことを考えながら校舎に着く。
「じゃ、じゃあね..」
私はその場を去りたかった。
一刻も早く。
そして、気持ちを整理して
ちゃんと断らないと...!
方向を変え、
大きく1歩を踏み出した時
腕を捕まれた。
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