7人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ
私は、すぅっと息を吸って
あの時
出会って付き合ってと言われた時の彼のように、
しっかりと目を見て
「ごめんなさい」
って言った。
...言ったよ。
......言っちゃったよ。
これで大丈夫...。
バスケに集中出来る。
「理由....教えて?」
彼は、
動揺もせずに言った。
答え、分かってたんじゃないの!?
「理由は....
初対面であんなこと言われて、私っ、あなたの事何も知らないし...ってかなんで私の事知ってるのかも知らないしっっ!!」
「.....。」
何も言えなくなった彼を見て
私は、ムキになりすぎたんだと自覚した。
「...ごめん。」
私は、冷静さを
取り戻し謝罪した。
彼は、
ぽつりぽつりと話し出した。
「ごめん、ちゃんと告白したつもりだった。」
「なんで?
なんで私なの?」
1番気になってた事。
つい、聞いてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!