本当に...?

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「でも、勇気を貰えたって...?」 「ごめん、これ以上は話せない。」 「なんで!?私まだ森澤くんの事何も...」 私が話してる時に彼は 私の言葉を遮った。 「俺の事は、知ってほしくないんだ...。」 悲しそうに、 さっきよりも低い声で ゆっくりと言われた。 「....。」 私は、 何も言えなくなった。 「前、許さないって言ったのは嘘。」 急に話を変えられて ビックリしたが 「分かった...。」 ちゃんと返事は出来た。 「急に告白して...ごめん。 君が俺の事知りたいって言ってくれて、嬉しかった。 ...ありがとう。」 笑顔。 朝も見た、彼の笑顔が 私にはまぶしくて。 私は、何も言えずにただ彼の顔を見つめていた。 「でも、君の事は、好きだ。」 「...ありがとう。 .....ごめん。」 私には、ごめんしか言葉がない。 私は森澤くんの事、 本当に何も知らない。 そんな私に "お願いします" なんて選択肢は ....残されていない。
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