パートナー

2/11
前へ
/44ページ
次へ
「着きましたよ」 クレハの背中に乗ること40分。魔犬の中でも最も忠義のあついラナァーゼ種の棲息地にやってきた。 「本当に野生のパートナーでいいんですか?」 「大丈夫だよ。凄いジャッジメントのパートナーは皆野生だっていうし」 「そうですか。じゃ、グループのリーダーを探して、いいもの一匹を紹介してもらいましょう」 雄斗は人に戻ったクレハと並行しながら山に入って行く。 「お前がこの山のリーダーか?」 「だったらどうする」 山の中腹付近に体長1mくらいの狼が現れた 「ちょっと変わった奴を紹介してくれないか?」 「紹介だぁ?パートナーってやつか」 「わかるなら話が早い。そうだな個性の強い奴はいないか」 「お前らにやる仲間なんていねぇよ。帰んな」 ラナァーゼ種は、親離れが早い反面、仲間を自分以上に大切にする種族である。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加