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「着きましたよ」
クレハの背中に乗ること40分。魔犬の中でも最も忠義のあついラナァーゼ種の棲息地にやってきた。
「本当に野生のパートナーでいいんですか?」
「大丈夫だよ。凄いジャッジメントのパートナーは皆野生だっていうし」
「そうですか。じゃ、グループのリーダーを探して、いいもの一匹を紹介してもらいましょう」
雄斗は人に戻ったクレハと並行しながら山に入って行く。
「お前がこの山のリーダーか?」
「だったらどうする」
山の中腹付近に体長1mくらいの狼が現れた
「ちょっと変わった奴を紹介してくれないか?」
「紹介だぁ?パートナーってやつか」
「わかるなら話が早い。そうだな個性の強い奴はいないか」
「お前らにやる仲間なんていねぇよ。帰んな」
ラナァーゼ種は、親離れが早い反面、仲間を自分以上に大切にする種族である。
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