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「では、はいそうですか…と言う訳にはいかないんだ、こっちも用事がありましてね」
クレハは変身した。
「ほぉ…なんだ、お前も同族だったのか」
「どこのラナァーゼも掟は同じだよな」
「あぁ。強い奴に従うだ」
二頭は一気に飛び込んだ。
「グハッ…化け物が…」
死闘は呆気なく終わってしまった。
「勝てるとでも思ったのか、私はいままで奇怪な化け物を相手にしてきた、ただの一山のボス程度では私に傷一つたりとも付けられないだろう」
「はぁ…負けちまったか……このまま森の奥に行け。俺の血が付いていれば、皆従うはずだ」
「そうか。傷は浅いから手当てをすればきれいに治る」
「へっ…ふざけたやつだ」
クレハは雄斗の通りやすいように、茂みを踏みながら進もうとした。
「!!?」
「ぼっちゃん?」
「ダメだよ!ケガしてるんなら、直ぐに手当てしなきゃ!」
雄斗は自分の二倍もある狼を背負いだした。
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