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「情けをかけんな…」
「なさけってかけるもんなの?
あ!狼さん間違ってことわざ覚えたでしょ!情けは人のためならずって、親切にすると後でいいことがあるって意味だよ!」
雄斗は大きなラナァーゼを背負いながら有無を言わさず歩いている。
「そういう意味で言ったんじゃねぇ」
「だから、狼さんのが間違ってるんだって!」
「諦めろ。うちのぼっちゃんは優しさの塊みたいなもんだ
悪気があってやってるわけじゃないから気にするな」
「へっ…人間は変わった生物だ」
「僕から見ればしゃべる狼さんも変わった生物だよ」
「……ぷふっ…ちげぇねぇか…」
そして狼さんの案内のもと、ラナァーゼの住みかに到着した。
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