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「……き…貴様らは…」
だが、目を更に凝らして見たのであろうか、その者(咎人)は一歩後退りしたが、ピタッと急に動きを止めた。
すると咎人は筋肉を痙攣させながら、更にまがまがしい姿に変身しようとしている。
「おしゃべりはここまでみたいだな」
「いいよ。さぁ、裁きの時だ」
咎人は奇怪な奇声を上げながら二人に迫ってくる。
ガリガリガリ!!
咎人は鋭利に尖らせ肥大化した腕を地面に突き立て、轟音をたてながらレンガを破壊し、岩石弾のような物を飛ばしてきた。
「倒したか…」
打ち出したレンガが家にぶつかり、粉塵が立ち込めている。
「はぁ…おいおい……治すのは誰だと思ってんだよ」
「な…」
咎人は声のするほうを見た。
二人は屋根の上に避難しており、無傷のようであった
「罪を積み重ねてまぁ…これ以上壊されても困るからそろそろ絞めるぞ」
二人の内、一人の手が光り出し、長い棒状の武器があらわれた。
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