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「妙……ですか?」
ランディウスは怪訝な表情を浮かべ、祐護の隣に立ち、祐護と同じものを見ようと、最前線へ視線を送った…
「……おかしい点は、見当たりませんが?」
戦場の推移に、見切りをつけ、話しかけるランディウス…
「…脆過ぎるとは思わないか?」
なおも視線を戦場に向けたまま、祐護はランディウスに質問を投げ掛けた…
「…それはそうですが…考え過ぎでは?」
「…杞憂であってくれれば良いが…」
「……流石の祐護さんでも、そう言う事を考える何て…祐護さんも、ただの人なんですね」
「…一体、俺をなんだと思っていたんだ?」
目を見張り、祐護を凝視するランディウス。
それに対し、憮然とした表情を浮かべる祐護。
この男にしては珍しく、拗ねているようだ…
「はは、すいません。…ついに此所まで来ましたね」
苦笑いを浮かべ、ランディウスは話を切換えた…
「…………ああ」
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