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ランディウスの言葉をきっかけとし、祐護の胸中に、今までの事が思い出されてくる…
一年前…
いつものように、トレーニングでほてった身体を癒す為、神社へ立ち寄った祐護。
すると、誰かに呼ばれた気がした。
気になり、声の出所を探すと、声は、神社の裏手からしていた。
その場所へ行ってみると、小さな社があり、先程まで聞こえていた声が、急に聞こえなくなった事に気付いた。
不信に思いながらも、社を調べようと近付いてみた。
だが、一歩、社に近付いた瞬間、足下から光の筒に包まれ、祐護は意識を失った…
次に気付いた時には、そこは神社の裏手などでは無く、荘厳な雰囲気を醸し出した、何処かの神殿であった。
状況が状況だけに、常に冷静沈着を旨としていた祐護でも、その時ばかりは、流石に狼狽を隠せなかった。
自分の背後に人がいる事を気付けなかった程である。
だが、ものの30秒もしない内に立ち直り、背後にいる人物に、警戒をしながら、悠然と向き直った。
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